胡蝶蘭は大切なお祝い事の飾りつけや贈り物として非常によく利用されます。
この花を特別なものにする要素は数多く存在します。
まず、胡蝶蘭の外観は華やかで美しく、大型で堂々とした風格と高級感があります。
また、生命力が横溢しており、花持ちが良いことから長い期間楽しむことができます。
さらに、胡蝶蘭の魅力はその見た目だけではありません。
贈り主と贈られた人の間に、花そのものが持つ象徴的なメッセージ、つまり花言葉があります。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」であり、この縁起の良いメッセージを通じて、贈り主の想いが伝わるのです。
それでは、胡蝶蘭の「花言葉」について、詳しく見ていきましょう。
蘭の花言葉としては、「美しい淑女」、「優雅」の2種類があります。
これらの花言葉は、蘭という花の豪華な美しさと、その独特で典雅な趣をみせる花形にふさわしいものです。
大きさや色彩や模様には千変万化の違いがあるものの、そのすべての蘭に共通して「美しい淑女」と「優雅」に結びつく気位のようなものを、持ち合わせています。
胡蝶蘭の花言葉「幸福が飛んでくる」は、美しい蝶を幸福になぞらえて生み出された理想的な言葉です。
これにより、あらゆる慶事、どのような祝い事にも適した贈答花が誕生しました。
会社や家の新築・移転、店舗や事務所の開店・開設、役職や資格の就任・昇進、創立や周年の記念、株式の上場、選挙の当選、各種の叙勲・受賞はじめ、おめでたい出来事や行事の祝福に胡蝶蘭を贈って喜びを表すことが、今や完全に定着しています。
ホワイト系の胡蝶蘭には、胡蝶蘭全体とは別に花言葉が与えられています。
「清純」、それが白い胡蝶蘭だけに独自に付与された花言葉です。
白花胡蝶蘭のきっぱりとした抜けるような白さは、純粋無垢な一点のけがれもない「清純」のイメージとまさに符合するものと言えるでしょう。
ですから、白花の胡蝶蘭は結婚式のとき花嫁の持つウエディングブーケに利用されたり、赤ちゃんが生まれた家庭へのお祝いに利用されたり、新築や入学のお祝いに利用されたりするわけです。
ピンクの胡蝶蘭にも、胡蝶蘭全体とは別に花言葉が与えられています。
「あなたを愛します」、この情熱的であり、告白的でもある言葉がそれです。
個人的に、深い想いをこめて贈ることで、花の美しさとともに贈り主のこころが伝わればこれ以上ない歓びの花になる胡蝶蘭です。
黄色の胡蝶蘭の花言葉は、現在までは存在しないので、特定の意味を押し付けられていないという、ちょっとした幽玄な香り漂う奥深さが残されています。
カトレア:「優美な貴婦人」「成熟した大人の魅力」「魔力」「魅惑的」
デンドロビウム:「わがままな美人」
シンビジウム:「飾らない心」「素朴」「高貴な美人」「華やかな恋」
オンジウム:「可憐」「一緒に踊って」
アングレカム:「祈り」「いつまでもあなたと一緒」
オドントグロッサム:「特別な存在」
サギソウ(鷺草):「清純」「繊細」「夢でもあなたを想う」
蘭を国の花とする国家は多く、いずれも何らかの自生蘭を持つ国々です。
代表的な国と蘭種は、パプアニューギニア(ラン)、インドネシア(ファレノプシス・アマビリス)、フィジー(カトレア)、ケイマン諸島(ワイルドバナナオーキッド)、コロンビア(カトレア・トリアナエ)、ブラジル(カトレア)、ベネズエラ(フロール・デ・マヨ)、コスタリカ(グアリアンセ・スキネリ)などがあります。
胡蝶蘭はその美しさや花言葉から、世界中で愛されています。
それぞれの色や種類に応じた花言葉があることから、贈る相手や目的によって選ぶことができます。
その美しさとメッセージ性から、これからも多くの人々に選ばれ続けることでしょう。